チャンピックスの副作用

チャンピックスで起こりやすい副作用

強力な吐き気と眠気、さらに不眠やうつも

チャンピックスの主な副作用は吐き気、頭痛、不眠などです。

臨床試験によれば、チャンピックスを服用した患者のうち66.6%で副作用が確認されました。

以下、臨床試験で報告された主な副作用の症状と発症率です。

  • 吐き気:28.5%
  • 不眠:16.3%
  • 悪夢:13.0%
  • 頭痛:11.6%
  • 眠気:5%未満
  • うつ:5%未満
  • 便秘:5%未満
  • 下痢:5%未満
  • イライラ:5%未満
  • 性欲減退:5%未満
  • 味覚の異常:5%未満
  • 注意力の低下:5%未満
  • ほてり:5%未満
  • 高血圧:5%未満

チャンピックスは胃腸障害、精神障害、神経系障害といった広範囲にわたる副作用を発症します。
これはチャンピックスの作用によるものですが、チャンピックスの主成分であるバレニクリンは脳内のドーパミン受容体に結合して神経伝達物質であるドーパミンを放出します。
この時に放出されたトパミンが脳内の様々な神経を刺激してしまう事があるので、脳からの指令に障害が発生して身体の至る所に症状が出てしまうのです。

【胃腸障害】強力な吐き気で、抑え用のない嘔吐に苦しむ場合も

副作用で最も多いのが吐き気で、服用量を1mgに増やす2週目以降に発症しやすくなります。

この吐き気は実際に胃腸に障害があるわけではなく、脳内で神経伝達物質であるドーパミンが放出される事で起こるものです。

人によってかなり強烈な吐き気となり、嘔吐を繰り返した結果、服用を断念する方もいます。
これらの症状を抑えるためにドンペリドンのような吐き気止めを一緒に処方される事もあります。
ドンペリドンは抗ドーパミン薬と呼ばれるお薬で、チャンピックス同様にドーパミン受容体に働きかけて胃腸の働きをうながします。

【精神障害】不眠と抑うつ症状に要注意

吐き気に次いで多いのが不眠症で、寝付きが悪くなったり、夜中に何度も目が覚めてしまうといった状態が続きます。
不眠が原因で気分がおちこんでしまい、うつを併発する事もあります。

不眠と並ぶ睡眠障害として、それまでに見たことのないような異常な夢を見るという症状もあります。

妙にリアルな悪夢となり、目が覚めてもしばらくは現実と夢の区別がつかずに嫌な気分になります。
それが毎晩のように続くのですから、気分も落ち込んでしまいます。

睡眠障害と同様にに脳内で起こりうる副作用としてうつがあります。
頻度こそ少ないものの、抑うつ症状はチャンピックスの副作用で最も危険であるとされております。

代表的な抗うつ薬であるパキシルはこの自殺念慮による死亡例がありますが、チャンピックス致死率はパキシルの実に8倍と言われています。

これはあくまで副作用として自殺念慮を発症した場合の致死率であり、全体的な発症率は低くなります。
とは言え、実際にチャンピックスの臨床試験では自殺念慮による死亡例も報告されていますので、服用の際には注意が必要です。

【神経系障害】頭痛と傾眠(強い眠気)に要注意

悪夢に次いで多いのが頭痛ですが、これは吐き気や眠気など他の症状と併発する事が多いです。
人によっては症状がひどくなるので、鎮痛剤や頭痛薬を飲んでしのぐ方もいます。

チャンピックスにおける眠気は添付文書で傾眠と表記しており、通常の眠気に比べると意識がもうろうとするような感覚で強い眠気に襲われます。

このため、居眠りをする事で重大な事故が起こるような作業を行うのは大変危険です。
チャンピックスの注意点として、服用中に車や重機などの運転は控えましょう。

副作用への対策

薬の量を調整して様子を見ましょう。

副作用が強く出て苦しい場合は、チャンピックスの量を半分に減らすという手段もあります。

チャンピックスは1週目に0.5mgの錠剤からスタートし、2週目から1mgの錠剤を飲み続けていきます。

1mgで副作用が起こりやすくなりますが、錠剤をピルカッターで割るなどして0.5mgに戻せば症状を軽減できます。

禁煙効果さえ続いていれば、量を増減しながら継続して服用することで禁煙治療をすすめられます。
副作用が気になるようでしたら、かかりつけの医師に相談をしましょう。

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